ウスミシュカとモタンカ

なんて、優しいお人形さんなんだろう 目も、鼻も、口も見えないけれど きっと涙が流れているに違いない ウクライナから遠い日本に避難しているオレナさんの手作り ウクライナではプラネタリウムのお仕事をされていて、その繋がりで日本中のプラネタリウムを…

お金で買えないもの

人はお金があれば幸せだと思っている。 望むものは全て手に入ると思っている。 けれど買えるものは少なかった。 買えないもののほうが圧倒的に多かった。 そして、お金では買えないものほうが人には本当に必要なものだった。 そんな当たり前のことが、やっと…

地の塩

突然だった。ロシアのアレクセイ.ナワリヌイ氏が亡くなったという知らせが流れた。 ロシアの希望が消えてしまった。 世界が暗闇に覆われ、破滅の道に入ってしまう。 ウクライナの犠牲が無になってしまう。 悪が勝ってしまう。 絶望の文字しか見えなかった私…

時代

最後の1枚 葉っぱのフレディを思い出す よく頑張ったなぁ、 色んな事があったよね いつか、誰かと話せるといいね 大丈夫、みんなが見守っているから 1人じゃないよ

SLAVA UKLAINI

ウクライナに、また冬がやってきた。 いつになったらロシアは悔い改めるのだろうか。 自分達の神に、どう言い訳をしているのだろうか。 隣人を愛せ 右の頬を打たれたら左の頬も差し出せ 人のものを奪ってはならない 人を裁いてはならない 貧しい者は幸いであ…

初雪

今日は、やけに静かだなぁと思いながら外を見る。 あぁ、やっぱり。 密やかに、そっと来てくれる。 生きることに疲れて、頑張ることに疲れて、旅立つことを望んでいながらも踏み出せない私達に、 優しい声で囁いてくれる。 もっと、信頼していい。 頼ってい…

道程 高村光太郎

僕の前に道はない。 僕の後ろに道はできる。 ああ自然よ、父よ 僕を独り立ちにさせた広大な父よ 僕から目を離さず 守ることをせよ 常に父の気魄を僕に満たせよ この遠い道程のため この遠い道程のため やっと、この詩の意味がわかってきた気がする、秋の始ま…

300円

知らない電話番号からの電話を取ると リサイクルのお店からだった。 古くても、壊れていても、どんな物でも引き取りますよ と言われて、渋々受けてしまった。 古着や、使わなくなったテレビ、その他諸々をかき集め、玄関いっぱいに並べて待っていたら、 軽い…

母達の戦争

夜何げなく、テレビをつけると女性達が子供を取り戻すためにウクライナから、ロシアに向かっている場面が流れていた。 ロシアでも、夫や息子を失った女性達が泣いている。 男達は、家族や大切な女性達を守るために、または、復讐のために戦っている。 誰もが…

祈り

天に在します、我等の父よ 願わくは、御名を崇めさせたまえ 御国を来らせたまえ 御心の天になるがごとく 地にも成させたまえ 我等の日用の糧を今日も与えたまえ 我等に罪を犯す者を、我等が赦すごとく 我等の罪を、赦したまえ 我等を試みに合わせず 悪より救…

メメント モリ

死が、そこら中で口を開けて 誰かが落ちてくるのを待っている。 生きている者は、まるで永遠に生きているかのように傍若無人に振る舞っている。 ありとあらゆる悪と暴力が人間から生まれては正義と名を変え欲望を満たす。 もう、人間は、失ってしまった。 使…

ウクライナ

ようやくロシア国内から本当の声が聞こえて来た。まるで、鉄のカーテンが亡霊のように浮かび上がって世界を閉ざしてしまうのかと思えて怖かったが光が見え始めて来た。 政治も思想も宗教も、こんなに無力なのかと思い知らされたけれど、ウクライナ大統領とロ…

虹の橋

17年間ありがとう。 まだ皆んな悲しんでるよ。 探しているよ。 どこにいるのか。 お腹すいていないか。 寒さに震えていないか。 こんなにも、辛い事だと思いもしなかった。 呼んでも、来ない。 もっと美味しいご飯を食べさせてあげたかった。 もっと撫でたか…

心の窓

実るほどこうべの垂れる稲穂かな 自然は偉大な教師だ。 人間の醜さに疲れて、あらゆるものが嘘に見える すると、突然予期せぬ言葉が聞こえる 『心の窓を開いて』 誰からの言葉なのか わからない。 ただただ、自然を畏れ、敬う。

エリ、エリ、レマサバクタニ

戦争が、終わらない。 毎日、ニュースで、痛ましい映像が流れて 罪の無い人々が救いを求めて泣き叫んでいる。 それを、安全な場所で観ている自分。 罪悪感と無力感に苛まれながら、日常が少しずつ崩れていく。 祈りが届かない。 見捨てられていく。

退化論

ダーウィンは、間違っていたんじゃないか。 正気を失っているかのような、世界情勢。 自分の子供や孫さえもストレスと言う。 キリスト教徒同士でも殺し合う。 兄弟と言いながら、侵略し虐殺する。 ダーウィンに聞いてみたい。 人間って進化してるのか。 いや…

存在

私は在る どういう意味なんだろう。 ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の神の名前 ヤハウェに意味がある。 神に名前があることも、また 意味もあることに驚いた。 誰が名付けたのか? 神自身? 目には見えないけど存在している、ということかな。 なんだか、…

心を映す鏡が欲しい。 今の自分の心は、怒りと復讐に取り憑かれていて 正義のためなら、何をやっても許されるのではないかという、極論に屈しつつある。 正義側にいるというのは、誰が決めるのか。 本当に正義なのか。 善と悪。 光と闇。 まるで、鏡に映る自…

沈黙

遠藤周作の『沈黙』という小説を昔読んで、衝撃を受けた事を今、また、いや、それを遥かに凌ぐ現実を見ている。 ロシアによるウクライナ侵略戦争である。 今までは、ヒットラーが最悪の獣だと思っていたが、甘かった。 きっと、これからも、現れるんだろう。…

恐怖

アメリカ、CIAで行われた心理実験、MKウルトラ計画。 刑務所の囚人役と看守役に分かれて指示に従っていると、看守役の人達が徐々に凶悪に変化していき、囚人役の人達に対して残酷になっていき、実験が中止になったという実際の実験。 人間は、こんなに簡単に…

冬の朝

マイナス4℃、ため息も、真っ白になる朝。 誰もいない、道を歩いてみる。 キュッ、キュッ、と音がする。 雪の笑い声のよう。 ああ、また私は何かを期待していることを思い出す。 今は、永遠なんだ。

ストレイ・ドッグ

全然期待しないで観た映画が、心にグサリと刺さる。 主演は、あの超美しいニコール・キッドマン。 なのに、超ダーティーな女性刑事役。 暴力シーンも殴られたり殴ったり、蹴られたり蹴ったりゲロも吐く。ライフルもぶっ放す。 ストーリーよりニコールの凶暴…

実り

とても、天気が良かったので、お気に入りのパン屋さんでパンを買い、近くの公園で、のんびり、まったり、幸せも噛み締めながらパンを食べる。 公園には、様々な人達がいて、犬を連れて散歩を楽しんでいる人や、幼い子供を遊ばせて笑顔満開の若いパパとママ。…

立ち止まる

散歩してたら、花かと思い立ち止まると、キノコ。一面緑の中真っ赤な色で目立つ。 いかにも、毒をたっぷり持ってますよーと、主張してる。 わかりやすい。 人間は、逆に善良そうに見える人ほど、毒性が強い。 キノコの世界の方が生きやすいかもしれない。 ニ…

ドラゴンフルーツ

故郷の友人から、突然届いたドラゴンフルーツ。 名前も、見た目もインパクトが凄い。 食べたことの無いものを食べるということは、結構勇気がいる。 しかし、今まで、食べ慣れたものしか食べていない、私にとって、久しぶりに新鮮な興味が湧いてきた。 知ら…

瞑想

瞑想って、なんだろう。ただ、目を閉じて座って 何も考えない状態? 悩みが無くなる? それとも、ハイになれる? 恐る恐る、興味本位で、やってみたら、あら不思議、雑念、煩悩が溢れてきて、制御不能、ダム決壊と同じレベル。 考えない、という事ができない…

風の旅

息苦しい毎日。 自由が欲しくて、旅に出た。 自分は、何処にいるのか わからない。 登っているのか、下っているのか、立ち止まっているのかさえ わからない。 どこへ向かえばいいのか。 風の中から はるか遠くから かすかな懐かしい声が 聞こえてくる。

大体幸せ、時々不幸せ。

人生、七転び八起き なんだか、一回目で転んだ後起き上がれてないような気がする。 起き上がるために 転ぶために 笑うために 泣くために とりあえず君と向き合う

蛇の孤独

蛇が死んでいた。家の近くの田んぼをバイクで走っていたら、目に入った。見たのは一瞬だけだが、大きな蛇で、悲鳴を上げそうになったけれど蛇は動かず、仰向けの状態で道の横に長々とその体を伸ばしたまま死んでいた。 なぜか、少し可哀想に思えてきた。 忌…

空と雲

呼吸 厳しい冬が去り、暖かな日差しを受けて体も心も目覚める。 今回も生き残れた事に感謝をし、自分との闘いと反省と後悔と対話を続ける。 空を飛ぶ鳥も美しい声で鳴いている。 森を散歩していると、一羽の小鳥が一心不乱に地面を突いていて私が近づいても…