なんて、優しいお人形さんなんだろう
目も、鼻も、口も見えないけれど
きっと涙が流れているに違いない
ウクライナから遠い日本に避難しているオレナさんの手作り
ウクライナではプラネタリウムのお仕事をされていて、その繋がりで日本中のプラネタリウムを訪れてウクライナ語で解説してくれている
その優しい声からは母国の悲惨さは感じられなく、ただただ星空の美しさを伝えてくれる
同じ空の下で、星の下で人は争い、獣のように殺し合っている
息子を失った母親達の、夫を失った妻達の、あの泣き叫ぶ声が、いつまでも聴こえてくる。
憎しみだけが生まれる日々