ダーウィンは、間違っていたんじゃないか。
正気を失っているかのような、世界情勢。
自分の子供や孫さえもストレスと言う。
キリスト教徒同士でも殺し合う。
兄弟と言いながら、侵略し虐殺する。
ダーウィンに聞いてみたい。
人間って進化してるのか。
いや、あまりにも傲慢過ぎて口にするのも憚られる。
そんな中、4つの命 という映画を観た。
一言もセリフが無い映画。
人間だけでなく、命が平等だという声にならない声が遠くから囁かれたような気がした。
ダーウィンの声だったのかな。
心を映す鏡が欲しい。
今の自分の心は、怒りと復讐に取り憑かれていて
正義のためなら、何をやっても許されるのではないかという、極論に屈しつつある。
正義側にいるというのは、誰が決めるのか。
本当に正義なのか。
善と悪。
光と闇。
まるで、鏡に映る自分を糾弾しているようだ。
マイナス4℃、ため息も、真っ白になる朝。
誰もいない、道を歩いてみる。
キュッ、キュッ、と音がする。
雪の笑い声のよう。
ああ、また私は何かを期待していることを思い出す。
今は、永遠なんだ。
全然期待しないで観た映画が、心にグサリと刺さる。
主演は、あの超美しいニコール・キッドマン。
なのに、超ダーティーな女性刑事役。
暴力シーンも殴られたり殴ったり、蹴られたり蹴ったりゲロも吐く。ライフルもぶっ放す。
ストーリーよりニコールの凶暴さに圧倒されて、目が離せない。
でも、後半から、ようやく映画のテーマがわかりかけてきた。
どんなに光を求めても、たどり着けない。
闇から、光を羨ましく見つめるしか、生きられない。
神から見放されて、救いも無い。
どうすればいいのかわからない。
野良犬という意味の題名に胸が潰れる。